■池袋から市ヶ谷へ、コロナ禍での移転
31年取り組んだ池袋を離れ、市ヶ谷に移転して１年が経過しました。この1年は、移転による環境の変化に加え、コロナ禍という未曾有の事態に直面し、先の見えない不安に押しつぶされそうになりながらも、スタッフが一丸となり、一歩ずつ前に進む努力をしてきました。
おかげさまで、移転直後は姿を見せなかった池袋当時からの利用者の方も、少しずつ戻ってきてくれるようになり、ようやく新しい場での仕事のやり方を見つけ出し、慣れはじめ、冷静に働けるようになりました。
１周年の今からが、市ヶ谷カウンセリングセンター（ICC）の本当の始まりと考えています。
■変化をおいしく味わう人が幸せを感じることができる
「私たちすべての人間について回るのは、変化だけ。幸せに暮らす人はみな、変化をおいしく味わう人たち。変化を避けたり拒んだり、まずく感じる人は幸せを感じられない」という事実に思いきり直面する１年目を迎え、幸い、元気に過ごしています。
多くの戸惑いを通じた、発見の日々が今も続いています。そして、確かにここにある池袋にない魅力と、新しいものの見方を含んだ仕事を通じ、従来と異なる仕事に取り組むスタッフの努力に支えられ、市ヶ谷の現場の魅力を、利用者の皆さんと共有できれば幸いです。
ご助力くださったすべての方々に、深く御礼を申し上げます。
どうか、まだまだ新しいICCにご注目、ご協力ください。
センター長 白井志之夫
Profile
資格／（財）日本臨床心理士資格認定協会臨床心理士、大学院修士（筑波大・カウンセリング）、精神保健福祉士、ストレスチェック実施者
経歴／山梨中央児童相談所ならびに南大塚診療所に勤務（1983-1986）、都内保健所のデイケアにグループワーカーとして勤務（1984-1992）、ほづみクリニックデイケアに勤務（1984-1989）、池袋カウンセリングセンターに勤務（1987-）。その他、いくつかの企業内カウンセリングルームにも勤務し、適応支援を主体に生産性低下の未然防止やストレスチェック結果のコンサルとともに、健康経営等を加味した管理監督者研修を行う。2007年12月より当所相談責任者（センター長）、2008年より日本心理臨床学会関東地区代議員、2013年より東京臨床心理士会理事、産業領域委員長、2019年より東京公認心理師協会理事、産業領域委員長を務める。